7月15日に、稚内の水産経営者の方を案内して、サハリンの北、北緯49度20分にあるまち「ポロナイスク」を訪れました。途中のまち「マカロフ」まで快適だった舗装道路が途切れた後、改良工事が行われているデコボコ道は、体に良くない振動が続きます。
このまちは、樺太時代の都市「静香(しすか)」そのままの区画で、ユジノサハリンスクを模した碁盤の目状になっているのが特徴です。
往時は、林業、パルプ、石炭、漁業などで発展しましたが、現在は主に林業と漁業が続く人口2万3千人ほどのまちです。※日本時代の名残、かつての製紙工場の廃墟が、ポロナイ川沿いに残っています。
この日は天気が良くて暑さを感じる中、市役所の水産課長が「これまで不順な天候だったが、今日はあなたたちが青空を持ってきてくれた。」と笑顔で応対してくれました。
水産物の加工機械は、韓国、日本、ロシア国産品から良品だけ購入して使用中とのこと。魚類は、日本へも輸出した経過があるが、現在は国内消費を優先し、余剰量を輸出するきまりとのこと。
円・ドル確保のため、大量に輸出していたときに比べて、時代は変ったと思いました。
写真は、オクチャブリ通りの市役所前の景色です。