10月22日にチェーホフ劇場で、同劇場の開業80周年記念ドラマが上演されました。
サハリンには、チェーホフ劇場がありますが、そのはじまりは、1930年に当時の州都アレクサンドロフスク・サハリンスキーで州立劇場として開業しました。(アレクサンドロフスク・サハリンスキーは、帝政ロシア末期の著名作家アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフが、はじめてサハリンに上陸した地で、現在もチェーホフ博物館で当時の資料などを展示しています。)
その後、同劇場は、州都に制定されたユジノサハリンスクへ1946年に移転し、現在に至っています。
この日のドラマは、歴史の小シーンを、主な時代ごとにコント劇で表現しためずらしい構成で、日本時代のシーンもあり、満員の観客も満足したようです。出演は、国立サハリン総合大学が運営する演劇養成学校の学生たちでした。
このチェーホフ劇場は、来年、札幌でチェーホフ作品に基づく劇「サハリン島」を上演予定です。
終幕後のカーテンコールでは、観客からたくさんの花束が、出演者に贈られました。
当日は、1階ホールの壁際に、これまでのドラマで使用した歴史的な資料も、特別に展示されました。アンティーク調の展示品の中で、日本の「観音様」を想わせる、鮮やかな陶器像が目を引きました。
この後、2階ホールで開かれた記念レセプションでは、チェーホフ劇場所属のジャズ・オーケストラ”ヴレーミャ・ジャザ”による演奏があり、歌手アクシェンツェワ・エレーナさんの歌声が響いていました。