極寒と温泉を体験する旅

〔週末に訪問したサハリンの北部〕
2月19日(土)には、友人たちと一緒に、サハリンの北にある温泉保養地ダギへ行きました。ここは、サハリン最北のオハまで自動車で2時間のところにある小さな村です。
ユジノサハリンスクから、前夜の寝台夜行列車を、いわば列車ホテルとして使用し、19日朝に鉄路の終着駅ノグリキへ到着。天気は晴天、無風です。
まず、駅前で客待ちのタクシーを頼み、カタングリー村の石油採掘現場を車窓から眺め、ノグリキ駅裏にある珍獣動物園に行きました。あいにく、この日は、最近の大雪の影響により動物園は閉まっていましたが、園長さんになんとか頼んで3つの場所を案内してもらいました。

写真は、最初に案内されたルィーシ(日本語で「山猫」)です。この日の最低気温はマイナス37℃。靴下を2枚重ねていても、道に立っていると、寒さで足が痛くなります。
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写真は、ヴォールク(日本語で「オオカミ」)の種類だそうです。口にくわえているのは、投げ入れられた餌(豚足)です。日本のアニメ映画で見た「森の守り主」のような威厳があります。このほか、屋内のオリにいた熊も見ましたが、光線の加減で写りが悪く、掲載は遠慮いたします。
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次に、ノグリキから北へ30分ほどタクシーで走ってダギに到着。ここには、温泉施設が8つほどあります。
最寄の温泉施設で聞くと、入浴に1時間待たされるとのこと。このため、別の建物を訪ねようと歩いていると、ユジノサハリンスクから湯治に来ていた親子の女性2人に会いました。
入浴施設はどこでしょうかと尋ねると、いいところがあります、ついて来なさいとのこと。一緒に6分ほどあるくと、無人の入浴小屋がありました。ここが、とても体によいお湯の場所といいます。昔、彼らの親も、悪化した体調をここで回復することができたといいます。
そばには、温泉が噴出しています。彼らは、そのお湯を飲んだり、数本のベットボトルに詰めてから、小屋に20分ほど入り、そのあと、私達の入浴の番になりました。本当に極寒の環境でしたが、小屋の中は思ったより温かく、また、日本の温泉と同じ熱いお湯に首までつかり、ようやく極楽気分を味わいました。ちなみに、ここの入浴料は無料でした。 ※厚い湯気のため、内部のカメラ写りが全然ダメでした。
写真は、私たちが体験した入浴小屋です。
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写真は、私達の後からやってきた人たち。入浴の順番を静かに待っています。
その左に見えるのが、噴出している温泉水です。
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posted by ブログ担当 at 14:37Comment(0)その他