サハリン発 プチツーリング情報(№4)

【ユジノサハリンスク(旧豊原)~ネベリスク(旧本斗)~ゴロナザボーツク(旧内幌)~シュブニノ(旧南名好)~ネベリスク(旧本斗)~ホルムスク(旧真岡)~ユジノサハリンスク(旧豊原)320Km】

R492を一路ネベリスクへ。
ユジノサハリンスクから20Km程でネベリスク方面への分岐点。ここを左折(直進するとホルムスク)。
しばらく進むと工事区間となり、サハリンでおなじみのダートが出現。
毎年少しずつだが、舗装区間は延長されているようだ。
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ネベリスク近郊まで峠越えのフラットダートが40km程続く。
ネベリスクの手前数キロ、道路脇には週末を家庭菜園等して過ごすダーチャ群が数多く立ち並ぶ。
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ネベリスクのバザールには、衣料品のほか、ダーチャで採れた野菜を売る露店が立ち並ぶ。
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かつて、良質の石炭を産出した旧内幌炭鉱。
現在もソ連からロシアへと引き継がれ、産出する石炭の多くを中国等へ輸出する。
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ゴロナザボーツクからシュブニノへ。
シュブニノの海岸で日光浴する(?)牛たちに遭遇。
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シュブニノから更に南下、クズネツォワ岬(旧宗仁岬)を目指す。ここから、通過車両も無い、道無き道が続く。
数日前に降った大雨の影響で、膝上まである水たまりが幾重にも連なる。
その先、スタックする車を発見。単独ツーリングによる不測の事態が頭を過ぎる。やむを得ずUターン。
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水平線上にはモネロン島(旧海馬島)が、手が届きそうな近さに浮かんでいる。
ネベリスク市内を通過し踏切の先を左折、ホルムスクへ向かう。
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間宮海峡には冬季間の流氷を避け保管されているサハリン石油ガスプロジェクト掘削プラントが見える。
美味しいパンを焼くことで、サハリン島内でも超有名な、プラウダ村のマガジン「ギアダ」。一度ご賞味あれ。
ホルムスクに到着して間もなく、コンクリートパネルを敷きつめた舗装路が出現。バイクにとって走りにくいこと、この上無い。
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今でも堅牢な姿を残す、旧王子製紙真岡工場の遺構。
大陸の港町ワニノと結ぶフェリーターミナル。いつの日か、この地からユーラシア大陸を横断してみいたいものだ。
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ホルムスクからユジノサハリンスクへ向かう道。ソビエトスカヤ通(ホルムスクのメインストリート)の南の外れを、踏切側へ右折(直進するとトマリ方面)。
ユジノサハリンスクへは、ホルムスク峠(旧熊笹峠)を越えることになる。
1945年8月15日の終戦を過ぎてもなお、この付近一帯では日本軍とソ連軍との間で激しい戦闘が繰り広げられた。峠付近の脇道の先には、ソ連の対日戦勝記念碑が誇らしげに建っている。
ユジノサハリンスクへ向かう途中にある中国風建物のカフェ「バンブーチキ」。
ユジノサハリンスクまで残すところ、後数十キロ。お疲れ様でした。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

ユジノサハリンスク & ネベリスク『街の日』

9月8日、稚内市と友好関係にあるロシアサハリン州ユジノサハリンスク(写真上)とネベリスク(写真下)において、街の発祥を祝う『街の日』の祭典が取り行われました。
ユジノサハリンスクでは130周年の節目いう事もあり、朝から夜遅くまで例年にない盛り上がりを見せていました。ユジノサハリンスクの歴史は、1882年、ロシアの流刑の地だったサハリンにおいて、囚人たちの開拓集落『ブラジミーロフカ』として始まったことに遡ります。
一方、ネベリスクの歴史はユジノサハリンスクよりも古く、今年で158周年(1854年~)を迎え、探検家ネベリスコイがこの地を訪れたことに由来する。当日はパレードのほか、合同結婚式も取り行われ新たに3組の新婚さんが誕生しました。
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posted by ブログ担当 at 09:09Comment(0)その他

『日本映画上映会』 in サハリン

9月5・6・7日と10・11日、稚内市と友好都市関係にあるネベリスク市とコルサコフ市において、『日本映画上映会』(ハッピーフライト・真夏の夜の夢)を開催いたしました。
例年、ユジノサハリンスクでは在ユジノサハリンスク日本国総領事館主催の『日本映画祭』が開催されていますが、サハリンの地方都市では映画上映の機会が極端に少ないことから、総領事館様との共催により今年初めて企画開催したものです。
両市とも、日本映画を観賞するのが初めてという市民が大半で、興味津々の様子。
上映終了後、会場内は大きな拍手と喝采に包まれ、多くの方々から「スパシーバ(ありがとう)」と声をかけられました。
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サハリン発 プチツーリング情報(№3)

【ユジノサハリンスク(旧豊原)~アニワ(旧留多加)~タラナイ(旧多蘭内)~キリロボ(旧雨龍浜)往復160㎞】

ユジノサハリンスク駅の南側で、鉄道と交差するサハリンスカヤ通を抜け、一路ホルムスク方面へ。
踏切を過ぎて間もなく、自由市場前を通過し、10km程で隣村トルツコエへ。
ユジノサハリンスクを出発して20㎞程でアニワヘの分岐。だが、構わずホルムスク方面へ向かう。
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2km程進んだ所に、アニワへの二つ目の分岐点。ここを左折。
アニワで発見した3つ目のGS。95オクタン価を置く。
右手に赤レンガ造りのマガジン『ユリヤ』が見えてくる。その先のY路地を右折(左折するとアニワ市内)する。
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夏、海水浴客でごった返す浜辺も、人影も疎ら。唯一、北寄貝狙いのにわか漁師が目につく。
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タラナイに到着。サハリンの他の河川に違わず、ここタラナイ川でもシャケの遡上に合わせ、多数の釣り人が出現。
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キリロボに到着するも、増水した河川のため行き止まり。
やむを得ず、ここでUターン。お疲れ様でした。
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サハリンツーリングに事前に準備しておきたい最低限のものは次の通り。
パスポート、国際運転免許証、登録証書(バイク)、国際ナンバープレート。
後は、査証(ビザ)を始め、旅行代理店等を通じ、取得または手続き可能。

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン発 プチツーリング情報(№2)

【ユジノサハリンスク(旧豊原)~レスノエ(旧落帆)~オホーツクコエ(旧富内)~スバボディノエ(旧愛郎)往復180km】 

ユジノサハリンスク市街をコルサコフ方面へ進んで間もなく、交通検問所が! 制限速度40km必ず厳守のこと!
検問所から数百メートル先。レスノエ、オホーツクコエへの分岐点。
オホーツコエへ、快適な舗装路が続く。
オホーツクコエへの道を左に外れ、レスノエへちょっと寄り道。
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レスノエまで6km程のダートが続く。
レスノエ集落の外れにある、白瀬矗(しらせ・のぶ)中尉が率いた南極探検(1910年)に参加したアイヌ民族、山辺安之助(やまべ・やすのすけ)と花守信吉(はなもり・しんきち)を称える『白瀬南極探検隊慰霊碑』。
日本人も数多く訪れるホテル『アクア・マリン』。平日1泊1,100ルーブル(約2,750円)、祝祭日土日1,500ルーブル(約3,750円)とサハリンにあっては、かなりリーズナブルな価格だ。
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レスノエの海岸には、シャケ釣りを楽しむ多くの釣り人。すく横にはシャケが遡上する河川があり、写真手前には腰にピストルを下げる監視員と監視犬ジャーマン・シェパードが。
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高台からオホーツクコエの集落を望む。
レスノエ同様、シャケ狙いの数多くの釣り人が糸を垂れる。
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オホーツクコエの野外バザールには衣類品の外、タラバ、花咲、毛ガニを売る露店が所狭しと立ち並ぶ。
写真手前に写る毛ガニが何と!1尾100ルーブル(約250円)。
98オクタン価のガソリンを置くガスプロム系のGSロスネフチ。
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スバボディノエへの手前数キロの地点で右に曲がり、マリコボへ向かうも立ち入り禁止(写真上)。
スバボディノエでは目の前に水産関連プラントらしき施設が立ちはだかり、ここから先には進めない。
右(内陸)にオジョルスキーに続くと思われる道はあるものの、幾重にも道が分岐していて不慣れなものには危険との事。日も暮れてきたため、ここで断念Uターン。お疲れ様でした。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン発 プチツーリング情報(№1)

サハリンツーリングを志す者が真っ先に思い浮かべるコースは『サハリン縦断』だろう。
しかし、サハリンは南北に約900Km と細長い島のため、その往復に多くの日数を要することになる。
そのため、費用もさることながら日本で忙しく働く者にとって、休暇の取得が一番の頭痛の種である。
そんなライダーに、ユジノサハリンスクを拠点とした手軽な「日帰りツーリングコース」をご紹介します。

【ユジノサハリンスク(旧豊原)~コルサコフ(旧大泊)~オジョルスキー(旧長浜)~ノビコボ(旧弥満)往復240km】
ユジノサハリンスクからコルサコフまで舗装された快適な道が続く。
無給油となるコルサコフ~ノビコボ間(往復約160㎞ )での不測の事態に備え、燃料はコルサコフで満タンにしておきたい。
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コルサコフ市街を抜けオジョルスキーへ向かう。
海岸線に出て間もなく、目の前に世界最大級のLNG石油プラントが出現する。
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海岸線に沿って快適なダートが続く。(写真撮影復路)
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コルサコフから20数km程 来た道路脇には、近くの住民が飲料水にする湧水がある。
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海岸線のダートは、まだまだ続く。
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コルサコフから40km程でオジョルスキー村へ到着。(写真撮影復路)
オジョルスキー村は天然養殖ホタテ貝で有名な宗谷管内猿払村と友好関係にある。
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周りに何もない豪快なダートは、まだまだ続く。
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ブッセ湖畔の集落、ベレゴボィ。
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干潟が続く野鳥の楽園、汽水湖ブッセ。
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ノビコボへ向かう途中、少し寄り道。もう一つのブッセ湖畔の集落、ムラビィヨボへ。
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目的地ノビコボに到着。お疲れ様でした。
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当日は天気が悪く、帰りには雨が降り出す空模様。
暗い写真ばかりでサハリンの素晴らしさをお伝えできませんでしたが、今後もサハリンツーリングの魅力をお伝えしていきたいと思います。乞う期待!
『おまけ情報』
2012/8/11現在、マカロフ~ポロナイスク間の十数キロを除き、コルサコフ~ポロナイスク間は全舗装。オフロード車以外でも、ポロナイスクまでならツーリングは可能だ。

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリンツーリングのためのサハリンGS情報(2012/09現在) 第1弾!

経験上、サハリンをバイクでツーリングする場合、一番の不安材料はサハリン各地のGS情報だ。
サハリンでは、GSが無い町もあるので、バイクの燃費と走行距離を頭に入れつつ、余裕を持ってツーリングすることが肝要だ。
日本のGSでは、ハイオク、レギュラーの2種類のガソリンを売っているのが一般的。一方、サハリンではGSにもよるが、ハイオク(98オクタン価)、レギュラー(95・92オクタン価)、その他(80・76オクタン価)を売っていて種類は豊富。
ただし、品質に関しては日本のそれと比べ、明らかに良いとは言えないようだ(エンジン音の違いと、始動性が悪くなるのを感じる)。
ところで、サハリンで見かける車両の9割以上は、右ハンドルの日本車。
92オクタン価以上、出来れば95オクタン価以上の高オクタン価ガソリンを入れたい。
因みに80、76オクタン価のガソリンは旧ソ連時代に生産された車両専用(?)で、現代の高性能なエンジンを持つ日本のバイクや車には絶対に使えない代物とのことだ。

【ユジノサハリンスク(旧豊原)】
駅周辺の中心部を除き、GSは郊外の至る所に点在する。
売られているガソリンの主流は95・92オクタン価。
98オクタン価は限られたGSにしか無く、しかもいつも有るとは限らない。
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【コルサコフ(旧大泊)・アニワ(旧留加多)】
コルサコフ(写真上)、アニワ(写真下)には、それぞれ郊外に2ヶ所のGSがあり、そのうち1か所は98オクタン価(写真左側上下)を置く。
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【ホルムスク(旧真岡)・ネベリスク(旧本斗)】
ホルムスクに3ヶ所(写真上と左下)、ネベリスクに2ヶ所(写真右下、1ヶ所写真なし)。
以前には98オクタン価を置いていたGSもあったが、今は95オクタン価が主流。
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【マカロフ(旧知取)・ドリンスク(旧落合)】
マカロフ(写真左上)には1ヶ所。つい最近まで、95オクタン価も販売していたが、現在は92オクタン価のみ。
92オクタン価のガソリンは明らかにパワー不足と、パワーバンド以外ではノッキングを感じる。
ドリンスクのGS(写真右上と下)は2ヶ所。両GSとも95オクタン価を置く。
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【ポロナイスク(旧敷香】
ポロナイスクには2ヶ所。両方とも92オクタン価のガソリンのみを販売する。
料金はユジノサハリンスクに比べ、リッターあたり6ルーブル以上割高。
BSは街中にあるものの道から奥まったところにあり、看板がなければGSとは分らない。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html