超簡単!サハリンツーリングのための渡航手続き

多くのライダーが目指す北の大地、北海道。
そして、その誰もが最終目的地として目指す、日本最北端の地『宗谷岬』。
この地を訪れた全てのライダーは、最果ての地を訪れた達成感とその情緒に浸るに違いない。
でも、ちょっと待って!
宗谷岬に立つと、目の前に広がる宗谷海峡の43㎞先には、サハリンの島影が・・・。
サハリンまで、稚内から国際定期フェリーを使って5時間30分(コルサコフまで159㎞)足らず。
そこには、北海道の雄大さを卓越した自然豊かなフィールドと伴に、日本から最も近いヨーロッパが存在することを、どれだけの日本人が知っているのでしょうか。
少々の出費(?)と少々の暇が有れば、愛車でのツーリングが日本から可能な地サハリン。
宗谷岬を訪れた者ならば、是非一度はサハリンツーリングに挑戦してみては如何だろうか。

さて、サハリンへのツーリングには、概ね次の手続きが必要になります。
【事前準備】
①パスポート(これがなければ、他の書類を取得できません。有効期間3ヶ月必要)
②登録証書(当該車両ナンバーを管轄する陸運局で取得)
③国際運転免許証(最寄りの警察署や運転免許センターで取得)
④ビザ(ロシア大使館及び領事館で取得。ただし、ロシア側からの招待状がなければ取得できません。そのため、旅行代理店を通じ観光ビザを取得するのが一般的)
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⑤国際ナンバープレート(小松自動車工業へ製作依頼。ただし、あった方が良いと思いますが、サハリンでは無くても良い。日本のナンバープレートでもOK。現にサハリンでは、大排気量以外のバイクはナンバー無しで走行している)
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⑥宿泊予約(ホテルは旅行代理店を通じて予約するのが一般的。野宿等は安全上、お勧めできません)
⑦乗船予約と一時輸出関係書類の提出(稚内コルサコフ日ロ定期フェリーを運航しているハートランドフェリー宛)
・パスポート、ビザ、登録証書、国際運転免許証、自動車検査証(400CC以上)の写し
・行程表(ハートランドフェリーから取得)
・携帯車両データ記載表(ハートランドフェリーから取得。エンジン番号、シャーシ番号、馬力、車重、現在の走行距離等を記載)
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【バイクの一時輸出】
ここからの手続きは、プロに任せた方が絶対に無難(携帯車両テータ記載表の項目に、通関手続き依頼に関する質問有り)
⑧自動車一時輸出入申告書提出(税関宛:日本通運稚内支店が代行)
ここからは、ロシアでの通関手続きです。
⑨通関申告書提出、ロシア国民自動車義務保険加入等(ロシア税関宛て:KOWAフェリーが代行)
代行を依頼すると、帰国の際の⑧⑨も併せて行ってくれます。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

知っておきたい!サハリンツーリングのための給油手順

当然ですが、サハリンでは99%日本語が通じません。また、英語も通じないことが多いサハリン。
サハリンをバイクでツーリングする方の不安が少しでも軽減する様、今日は日本と異なるサハリンの給油手順をお伝えします。
稚内コルサコフ日露定期フェリーを利用して、サハリンコルサコフ港へ。これがサハリンツーリングのプロローグ。
そして、一路、州都ユジノサハリンスクへ向かう道すがら最初に目に飛び込むGS。
黄色い看板のロシア最大手、ガスプロム系の「ロスネフチ」。
サハリン各地にあり、価格の安さ、油種の豊富さと信頼性とも、サハリン(ロシア)屈指のGSグループ。
出来ることなら、このGSで給油したいものです。
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さて、サハリンのGSの殆どが、セルフサービス方式を採用していて、販売油種は日本のハイオク、レギュラーの2種類ではなく、オクタン価別に販売されて種類も豊富。
種類は98(ハイオク)、95・92(レギュラー)、80・76(ローオク ?)、軽油。
ですが、品質は98でも、明らかに日本のガソリンに比べ、良くないような感じ。
そのため、出来るだけオクタン価の高いものを給油(92以上)した方が無難です。
間違っても、80・76を給油してはいけません。最悪、エンジンを破壊してしまう事も想定されます。

それでは、昨年10月、スミルヌイフ(旧気屯:北緯50度近く)にあるGSでの給油の様子を例に本題に入ります。
①GSを見つけたら、先ずは給油したいオクタン価の給油機の前に車(バイク)を止める(ここまでは、日本と同じ)。
ここのGSではガソリンは92のみを販売(市街の北外れに95を販売するロスネフチのGS有り)
価格は今年に入りサハリン全土で2ルーブル~3ルーブルほど値上がりしている(7/11現在、92オクタン価で32.5ルーブル/L)。
②事務所へ行き、オクタン価と購入数量を告げ、料金を前払い。
日本で云う、満タン入れは基本的に出来ません。満タンにしたい場合は多めに数量を申告し、給油後に精算。
③給油(GSによっては、給油機にあるリセットレバーを操作し、メーターを手動でゼロに戻さなければ、給油できない場合も有り)
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【サハリンでの給油のためのプチロシア語講座】
98番を10L下さい。(ダイチェ パジャールスタ ジェビノースタ ヴァシモーイ ジェーシャチ リットル)
98番(ジェビノースタ ヴァシモーイ)
95番(ジェビノースタ ピィヤトーイ)
92番(ジェビノースタ フタローイ)
下さい(ダイチェ パジャールスタ)
ガソリン(ベンヂィーン)
※俄かロシア語は通じないことが多々ありますので、その場合は数字を記載したメモを渡すのが一番。

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリンツーリングのためのサハリンGS情報(2013/07現在) 第3弾!

昨年の第1弾、第2弾に引き続き、GS情報第3弾!
第2弾では、北緯50度線近くのスミルヌイフ(旧気屯)のGSまでお知らせいたしましたが、第3弾では50度線を越え、サハリン最北端の街オハまでのGS情報をお伝えします。

【テモフスクコエ】
街の入り口(南側)に、ロシア最大手ガスプロム系のGSロスネフチ(写真上)がある。92オクタン価を販売。
ロスネフチのGSを分岐点として右折(直進すると市街地)し、駅を右手に通過して暫らく進むと左手にもう1件のGS(写真下)。92オクタン価を販売。
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【オハ(写真上)】【ノグリキ(写真下)】
双方とも、街の入り口(南側)に、ガスプロム系のGSロスネフチが。嬉しいことに双方とも、95オクタン価を販売。
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『プチ サハリンツーリング情報』
以前に比べ、明らかに道路改良が進捗(ノグリキ・オハ間)し、サハリン縦断は初心者でも何ら問題なし。
一方で、上級者には頗る物足りないルートとなった感さえある。
ノグリキ・オハ間(234km)にはGS無し。そのため、その間は無給油で走行することになる。
常に燃費とガソリン残量に注意を払うことが肝要。また、不測の事態も念頭に、予備タンクの携帯を検討すべき。
これで、サハリン縦断ツーリングのためのGS情報は完結!

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリンの『一番』 新装オープン

昨日、価格、品揃え、集客とも、サハリンで一二を争う(?)高級スーパー『ピエルビー(一番)』が、3ヶ月ぶりに新装オープン。
11時から始まったオープンセレモニーに合わせ、大勢の買い物客が詰めかけました。
開店後、店内は買い物客でごった返していましたが、価格の安い目玉商品があるでもなく、全ての商品が従来またはそれ以上の価格で販売。
買い物客からは、ため息とブーイングが?・・・
それでも、いつも多くの買い物客で賑わっているのは何故? 
正直、ユジノサハリンスク市民の旺盛な購買力には、いつも驚かされっ放しです。

オープン前、慌しく準備に追われる従業員と店内の様子
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オープンに集まった多くの買い物客とオープン後の店内の様子
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オープンに合わせ各種パフォーマンスが・・・
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路上のキリル文字

数日前から、市内あちこちの路上に描かれているキリル文字。
どうやら、明日から始まる移動テントサーカスのPR広告の様。
日本では、器物損壊として御法度ですが、ここサハリンでは大目に見てくれるようです。
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ライトアップされたサハリン州郷土博物館(旧樺太庁博物館)

7月15日夕刻、ユジノサハリンスクのシンボル的建築物『サハリン州郷土博物館(旧樺太庁博物館)』をライトアップするセレモニーがありました。
このライトアップは、今年で23年、ユジノサハリンスクで生活をしている日本人のレストラン経営者の方が、私費を投じ2年越しで実現させたものです。
一時、日本国内では、都市再開発が盛んに行われ、スクラップ・アンド・ビルドと称し、古い建物を壊し新しい建物へ建て替えることを持て囃した時期があり、その間、歴史的にも貴重であったであろう建物も少なからず失われたことがありました。
一方、サハリンでは古くなった建物でも、修理を施しトコトン用いる気風が根強くあり、これが幸いして樺太庁博物館もサハリン州郷土博物館として、現存したのかもしれません。
いずれにしても、百年2百年先まで後世に残すべき建物として、日ロを問わず大切にしていきたいものです。
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樺太神社跡に残る松の大木

写真は、現在のユジノサハリンスク市内にある樺太神社本殿跡の様子です。
写真に写る二本の「松の大木」
大正14年8月。当時、皇太子であった昭和天皇が植樹したものとの事。
実際に植樹されたのは向かって左側の松(写真上)。
右側の松は、左側の松が万が一、枯れてしまった場合の備えとして植えたもの。
今、ユジノサハリンスク市を中心に、神社跡地の公園化計画が持ち上がっているようです。

写真下、宝物殿(左)と松の木を本殿側から望む(右)。
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サハリン乗馬クラブコンテスト

晴天に恵まれた7日、気温も32度まで上昇。
この日、ユジノサハリンスク市内各所では色々なイベントが開かれ、そこには短い夏を楽しむ多くの市民の姿が。
写真はポビデ広場の裏手で開催された乗馬クラブコンテストの様子です。
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