旧ソ連、祖国防衛の証し?

ユジノサハリンスクから北へ60㎞程行ったスタロドブスコエ(旧栄浜)の海岸。
知る人ぞ知る、宮沢賢治が不朽の名作『銀河鉄道の夜』を書き下ろす切っ掛けとなった、とも云われる海岸。
そんな哀愁漂う海岸に残る旧ソ連の砲台跡。
宮澤賢治ファンからすると何とも似つかわしくない風景ですが、これも嘗ては、世界を東西に二分した冷戦時代の遺構であり、後世に残すべき負の遺産なのかもしれません?・・・
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必見!宝台ループ線

ホルムスク(旧真岡)から、道なき道を車で進むこと40分。更に、そこから徒歩30分。
秘境と呼んでも可笑しくない、そんな所に宝台ループ線はあった。
サハリンが樺太と呼ばれていた時代、豊かな森林資源を背景に、樺太各地で数多くの製紙工場が操業していた。
一方、その頃、冬期間、流氷によって閉ざされる大泊(コルサコフ)港に代わる生産物の積出し港として、不凍港である真岡港が注目され、真岡と樺太各地とを連結する路線建設が急務となっていた。
宝台ループ線とは、豊原(ユジノサハリンスク)と真岡を結んでいた豊真線の中でも、最大の難所であった西樺太山脈越えに建設された、そんな鉄路(宝台~池ノ端)だった。
豊真線は終戦後も旧ソ連に引き継がれ利用されていたが、1994年冬の大雪によるトンネル内の崩落事故で、今ではベンスカヤ(旧奥鈴谷)~ニコライチュク(旧池ノ端)間は廃線となっている。
以前には、ホルムスクから鉄路を利用したループ線見学ツアーもあったと聞くが、今では週末にダーチャに通う市民の足として、ニコライチュクまで運行されているに過ぎない。
正に、産業遺産としての価値が高い「宝台ループ線」。
日本全国の鉄ちゃん、鉄子の皆さん。ただ単に、眠らせておくのは勿体ないとは思いませんか?
近い将来、観光鉄路としての復活を心から願うばかりです。
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廃線となった今では、既にトンネル内の線路は撤去されている。
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ニコライチュク駅に停車する列車と、旧手井貯水池(写真上)。
道無き道と、列車が通らないため真っ赤に錆びた線路(写真下)
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サハリン縦断ツーリングのための、ホテル情報(2013.7現在)第3弾!

第1弾、第2弾に続き、第3弾の報告です。
【オハ】
☆ホテル インペリヤ(帝国)
オハで、断然一押しのホテル。愛車は防犯カメラが設置された敷地内に駐輪。セキュリティはバッチリ。
疲れた体を癒すサウナ、チョッとしたお土産を買える売店もある。
S:2,500ルーブル、DS:4,800ルーブル(2名でも宿泊可)、TP:4,500ルーブル(1,500ルーブル/人)、VIP:6,200ルーブル。
予約料なし。朝食付き。
サウナ600ルーブル(月~木)、1,200ルーブル(金~日)。DS・VIP宿泊者はサウナ無料。
駐車所無料。
ADD:オハ市カムサモリスカヤ通12 TEL・FAX:42437-21-1-55
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☆ホテル サテリット
元々はサハリン航空クルーの宿泊所で、オハの老舗ホテル。アパートの一角をそのままホテルにした造り。
そのため、W・TP等は、繁忙期にはワンフロアを丸ごと借りなければ、ルームシェアすることになりそうだ。また、内装は小綺麗だが、如何にも古めかしくソ連時代を彷彿させる造りだ。但し、それぞれの寝室は個室になっている。
S:2,300~3,200ルーブル、W:1,700ルーブル、TP:850ルーブル~1,150ルーブル。
予約料25%(交渉で無料の場合も)。朝食付き。
W・TPは、ワンフロア毎にトイレ・バス共有。
駐輪場所は、ホテルから数百メートル離れたガレージ(別料金)。不便さは否めない。
ADD:オハ市ソヴィエトスカヤ24 TEL・FAX:42437-23-5-00
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☆ホテル ニェフトヤニク(石油掘削人)
元々はオハで働く石油ガスプロジェクトに従事する技術者の宿泊所。現在は一般客にも開放。
客室は全室ツインタイプたが1名での宿泊も可能。嬉しいことに1名の宿泊の場合でも、2名分の料金を払わなくてもよい。また、繁忙期でも相部屋にすることはないとのこと。
内装、調度品等、何らストレスを感じることはない。建物内は全面禁煙。喫煙場所は野外に。WIFIも完備。
T:1,700ルーブル(2名宿泊:2,700ルーブル)、DT:2,950ルーブル(同:4,130ルーブル)VIP:3,500ルーブル(同:4,500ルーブル)。
予約料なし。食事なし。
駐車場は歩いて3分ほどの所にガレージ付きの駐車場有り。
ADD: オハ市レーニナ通40-1 TEL・FAX:42437-44-9-51
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン縦断ツーリングのための、ホテル情報(2013.7現在)第2弾!

第1弾に続き、第2弾の報告です。

【テモフスクコエ】
☆ホテル ポストヤリィ ドゥヴィル(旅籠)
日本で云う民宿の様な宿。多くの日本人ライダーが宿泊していると聞く。
シングル、ツイン、トリプルとも全て1,300ルーブル/人。
予約料なし。トイレ・バスは共同。食事は提供しないが、台所は自由に使えて無料。
駐輪場はホテル前。1泊200ルーブル。
ADD:テモフスクコエ居住区レチナヤ通24-1 TEL:42447-21-1-55 FAX:42-6-90
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☆ホテル ベルサイユ
街の中心、市役所前のショッピングセンターに入居している。部屋の中も綺麗で、疲れた身体を休めるには申し分なさそうだ。
S-1,500ルーブル、DS-4,000ルーブル、T-2,800ルーブル、VS-4,500ルーブル。エキストラベッド500ルーブル/台。
予約料なし。食事は1階にあるカフェ・スマークで(朝8時~夜7時)。
バイクは歩いて10分程離れた駐車場へ(ホテルで要確認の事)。

ADD; テモフスクコエ居住区レチナヤ通24-1 TEL・FAX:42447-42-0-56
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【ノグリキ】
☆ホテル ノグリキ
中心市街地にある公園の隣り。基礎高でブロック煉瓦風の建物。
ここのホテルも言える事だが、一昔前の状況を思うと想像しがたい程、部屋の内装は綺麗だ。
S-3,000ルーブル、DS-4,000ルーブル、VS-4,500ルーブル 、DT4,600ルーブル(2,300/人、相部屋の場合も有り)。
予約料25%。朝食250ルーブル(別料金)。
駐輪場はホテル裏、1日100ルーブル
ADD:ノグリキ市ソヴィエツカヤ6  TEL:42444-96-5-37 FAX:96-8-65
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン縦断ツーリングのための、ホテル情報(2013.7現在)第1弾!

朝9時、稚内港から国際定期フェリーを利用してサハリンへ。コルサコフへの到着は現地時刻で16時30分(日本時間14時30分)。
入国手続き、バイクの輸入手続き等の時間を入れると、優に18時を過ぎてしまう。
そのため、その日の宿泊は1時間ほどバイクに跨りユジノサハリンスクか、そのままコルサコフへ投宿し、翌日早朝、北を目指して出発するのが一般的だ。
往復で約2000㎞にもなるサハリン縦断ツーリング。疲れた身体を休めるホテルのサービスと、愛車の保管場所が気になるところ。
そんなライダーのために! ポロナイスク以北のホテルの現況についてお伝えします。
なお、記載されている部屋区分、日本からの電話の掛け方は次の通り
シングル:S デラックスシングル:DS VIPシングル:VS ツイン:T デラックスツイン:DT ダブル:W トリプル:TP
010(国際電話)-7(ロシア国番号)-○○○○○(地区番号)-××-×-××(電話番号)

【ポロナイスク(旧敷香)】
☆ホテル セベル(北)
昨年、秋から始まった改修工事(一部継続中)。近代的なホテルに大きく変貌。ドアには電子ロックも装備。
S-3,000ルーブル、DS-4,000ルーブル、T-4,400ルーブル、VS-8,000ルーブル。
ただし、宿泊予約には予約料として、宿泊料の20%が加算されるソ連時代から続く古い料金体系が、未だに残っている。
朝食は宿泊料に含まれるが、月曜から金曜に限る。
バイクの保管は、ホテル向かいの通りを挟み200m程行った所に、管理人が常駐するガレージ付きの駐車場がある。バイクはガレージの片隅(150ルーブル/日?)に。
ADD:ポロナイスク市モロジョージナヤ通3 TEL: 42431-50-4-95 FAX: 50-8-48
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【スミルニフ(旧気屯)】
☆ゲストルーム イズブーシカ(農家の家)
カフェ&マガジン情報でもお伝えしたイズブーシカ。
ワンルームだけだがゲストルームが有り、3名までの宿泊が可能(1名でも宿泊可、出来れば要予約)。
1泊1,500ルーブル。
ただし、連泊不可。予約料なし。
食事はカフェで別料金(夜9時まで延長も可)。
バイクの保管は店舗裏のスペース、3台までOK(無料)。
宿泊者が居たため、ルーム内、写真撮れず。
ADD:スミルニフ居住区ツェントラリナヤ通10 TEL・FAX:42452-41-5-40
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☆ホテル スェンナイ
カフェ イズブーシカの南隣りにある。小ざっぱりとした安宿。寝るだけなら、これで充分。
S-1,500ルーブル、T-2,000ルーブル(繁忙期、場合によっては相部屋も)。
予約料なし。
食事なし、食事はイズブーシカへ。
駐輪場はホテル前(無料:監視カメラ有り)
ADD:スミルニフ居住区ツェントラリナヤ通12 TEL:7-924-187-49-71(携帯のみ)
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☆ホテル ゴロドク(街の小屋)
電話での取材。現地未確認。
S-1,600ルーブル、T-3,000ルーブル(1人での宿泊1,600ルーブル)、4名宿泊可能な大部屋4,000ルーブル(同1,000ルーブル)。
予約料10%。
素泊まりのみ対応、食事なし。
バイクはホテル前に置けるがセキュリティの保証なし。
ADD:スミルニフ居住区レニーナ通39 TEL・FAX:42452-41-1-21

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

色づくリャビーナ!

連日、夏日が続いていたユジノサハリンスク。
先週末、久しぶりの雨で暑さも一段落?
ふと気づくと、緑一色の街路樹の中に、色づくリャビーナ(ナナカマド)が!
秋の足音が聞こえ始めた今日この頃です。
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サハリン縦断ツーリングのための、カフェ&マガジン情報(2013.7現在) 第2弾!

第1弾に続き、カフェ&マガジン情報第2弾です。
今回は、北緯50度線を越え、サハリン北部の町で立ち寄ったカフェとマガジンをご紹介します。
なお、第1弾と同様、地名の後に記載されている距離数は、ユジノサハリンスクからの距離。

【テモフスクコエ】497㎞
市街地手前(南側)のGSで右折(市街地を通らない。直進、市街地へ)し、駅前をやり過ごして進むと、左手にあるカフェ『マラズコ(プチ極寒)』。
オープンして1ヶ月との事。早朝だったため食事できず。
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市街中心地、市役所前のショッピングセンター1階のカフェ『スマーク(美味しい)』。
オープン前ため、食事、取材とも出来ず。
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【ノグリキ】626㎞
市街地中心部、メインストリートを横目に更に直進、トゥイミ川に突き当たる。
その左角にあるウズベキスタン料理の店。
野外テントで食事したため、不覚にも店名を覚えていない・・・。
ウズベキスタンスタイルの野外小上がりでシャウルマ(150ルーブル)を食す。
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【ヴァル】696㎞
ロードサイトに左右にそれぞれ1ヶ所(?)あるマガジン。
北に向かって右手にある一見マガジンとは思えない、クリーム色の建物。
絶品のピロシキを売る。オハまでの携帯食に持って来いだ。
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【オハ】860㎞
最近オープンしたという、中華料理の店『ザラトーイ ドラゴン(金の龍)』
本当のところ、味は今一分らなかった、と云うのが本音。
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この情報は、知り合いのロシア人からの情報に基づいて検証したものです。
ノグリキ、オハ、そして取材しなかったマカロフ等にも、安くて美味しいカフェが,まだまだ有ったとは思いますが、日程の都合上、お伝えすることが出来ませんでした。またの機会に乞うご期待!

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン、巨大プラントと夏の海!

コルサコフから東へ10キロほどの所にある世界最大級のLNGプラント。
そして、眩しいばかりの夏の海。
そこには、短い夏を惜しむように楽しむ、サハリンの人々の姿が。
それにしても、巨大プラントと海水浴・・・。
何ともミスマッチな組み合わせとは思いませんか?
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posted by ブログ担当 at 07:16Comment(0)その他

サハリン縦断ツーリングのための、カフェ&マガジン情報(2013.7現在) 第1弾!

南北に、約1000㎞と細長い島、サハリン。
その距離は、東京・稚内間(直線で1,097㎞)に匹敵する。
そして、その縦断往復には、最低でも5泊6日(実質、走行は4日間)は必要となるだろう。
バイクに給油が必要なように、ライダーにだって食事と云う補給は必要。
今回は、サハリン縦断を目指すそんなライダーのために、カフェ&マガジン(お店)情報をお伝えします。
なお、地名の後に記載されている距離数は、ユジノサハリンスクからの距離。

【ヴズモーリエ(旧白浦)】110㎞
駅前に、ヴズモーリエ名物のカニとお茶を販売する露店が並ぶ。その向かいにはマガジン有り。
また、露店から向かって左並びに20mほど離れた所に、旨いと評判のパン屋がある。ツーリングの携帯食にお勧めだ。
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【バストーチニィ(旧元泊)】171km
長距離トラックドライバーも絶賛する、安くて美味い『カフェ』と云う名のカフェ。
特に、ガローハビィスープ(豆スープ)が美味かった。
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【ポロナイスク(旧敷香)】289㎞
市街地中心部、市役所前広場の一角に有るカフェ『ソーニェチニィー(太陽)』(昨年10月撮影)
夜はバーに早変わり。味はそれなりのロシア料理を基調とした店。
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【スミリヌイフ(旧気屯)】364㎞
オハに向かって、街の北側左手にあるカフェ『イズブーシカ(農家の家)』、安くて旨いと評判。
ゲストルームも数部屋あって、宿泊も可能。
食事は安上がりに、いつもの如くブリンチキ(ロシア風クレープ)とガローハビィスープ。
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もう1件のカフェ『ドカ・ピザ』(2010年8月撮影)。北に向かって街の中央左手(GS隣り)。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html