サハリンは大陸へのゲートウェイ(ユーラシア大陸への渡り方 2014年8月)第3回

愈々、ユーラシア大陸への上陸です。
下船後、先ずは港湾管理事務所(?)で下船手続き。下船証明書らしき書類を発行してもらう。
その後、3ヶ所のある検問所にて下船証明書を提示検閲後やっとの事で港外へ。
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ワニノ到着が夕刻以降の場合は、宿泊が必要(夜間走行は危険)。
そのため、宿泊は港出入り口近くのホテルワニノへ。
料金は一泊食事無しで3000~3500ルーブル程、少々割高。
ただし、フェリーの到着時刻が午前中の場合は、リドガ、ハバロフスクへ向かうことも可能だ。
日頃の行いがモノをいう?(運しだい)。
駐車場はホテル前の通りを左へ200m程の所に有る(1泊50ルーブル)。
また、その駐車場の向かい程にスーパーマーケット有り。夜間を除き営業。食事等も心配なし。
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【追加情報】
サハリン9客室料金(単位はルーブル)
甲板より上階:1人部屋(2730)、2人部屋(1825)、4人部屋(1680)。
同下階:4人部屋(1375)、8人部屋(1000)。
バイク積載:~200kg(4530)。

サハリンは大陸へのゲートウェイ(ユーラシア大陸への渡り方 2014年8月)第2回

前回、乗船手続に関して大事なことを一つお伝えするのを忘れていました。
一連の乗船手続に関し、全てロシア語か英語が基本です。基本的には日本語は通じません。
そのため、今年大陸へ渡った何名かの乗船手続を当事務所でお手伝いしたという事も有りました。
また、出航時刻は前日でなければ分らない(決まらない)ため、乗船まで何度もDTS本支社へ赴かなければならない事を覚悟しなければなりません。

さて、いよいよ乗船です。
港入口の検問所にて乗船のための一連の書類を検閲後、港内へ。
貨車、大型トラックと乗用車に続き、最後に二輪の積み込み。
船内へと続く貨車積み込み用の線路。その脇にはタイヤがすっぽり填まってしまう程の広い隙間が。慎重に乗船したいものだ。
バイクはトラックと乗用車のチョットしたスペースに駐車。固定することは一切なし。バイクが転倒してしまわないものかと大いに不安。
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車両の積み込み後、乗客は船体前方右横の乗船口から船内へ。
【サハリン-9】総トン数:9346t。速力:最大13ノット/平均9.1ノット。
客室は、甲板より上階:1人部屋(VIP)、2人部屋、4人部屋。同下階(窓無し):4人部屋、8人部屋。
因みに、上階2人部屋で片道6500ルーブル程(2輪車両込)。
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写真は上階2人部屋。簡易的なソファ、テーブル、イス、ロッカー、洗面台が完備。ベッドは上下2段。
シーツ、枕カバーは客室係の部屋まで受取りに行かなければならない。また翌朝には返却が必要(返却のためのサインを求められる)。
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船内にはシャワールーム、ランドリーが。有料で使用出来るらしい。
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食堂兼売店。乗船前に渡された軽食の引換券と軽食(写真下)。食事もできるが、メニューは全てロシア語。
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サハリンは大陸へのゲートウェイ(ユーラシア大陸への渡り方 2014年8月)

一昨年程前から、サハリンへの旅のついでに当事務所を訪問して下さるライダーの方々の数が激増しています。その多くは『アムールスカヤ通の窓から』のツーリング情報を見て下さっているライダーの方々で、旅の情報交換が主な目的です。
また、今年に入ってからは、サハリンを経由しヨーロッパ、アフリカ、世界一周を目指す日本の若いライダーを始め、大陸からサハリンを経由して日本へ渡る海外のライダー達もそれぞれの情報収集のため立ち寄って下さっています。
そんな彼らに触発され、遂に8月下旬、大陸へのツーリングを敢行(ハバロフスクまでの道路取材)。
悪戦苦闘のフェリー(ワニノ~ホルムスク間)の乗船手続を始め、最新のハバロフスクまでの道路状況を数回に分けてお伝えします。

ホルムスク~ワニノ間(270km)を19時間程で結ぶ連絡船サハリン8号、9号。
その運航方式は定期便であるにも関わらす運行日程は不規則で、荷物が集まり次第出航するというもの。
そのため、大陸へ渡るには先ず事前に運航会社である「ダリ・トランス・サービス(DTS社)」へ電話または直接訪問し、乗船予約とチケット購入の後、出航予定時刻の2時間程前までには乗船手続を終える必要がある。
ただし、出航予定時刻は前述の通り不規則で丸1日以上待たされることも有り、また出航時刻が予定より数時間遅れることもざらに有るため、繰り返しになりますがサハリンから大陸へ渡る際にはユジノサハリンスクにあるDTS本社で出航予定時間の確認と事前のチケット購入を是非ともお勧めする。
因みに、この度の取材旅行の復路(ワニホ発ホルムスク着)では、乗船手続後フェリー横で10時間程待たされることになった。

一連の乗船手続き(ホルムスク発ワニノ着)は次の通り。
1.出航日時の確認とチケット購入(DTS社本社)。
住所:ユジノサハリンスク市アムールスカヤ通62 
TEL:7-(4242)-72-58-93 FAX:42-44-00
E-mail:daltransservice@sakhalin.ru
https://www.daltrans.net/
2.乗船手続(DTS社ホルムスク支店)。出航予定時刻の2時間前までに
3.港内立ち入り手続き(ホルムスク港湾通行許可局)。
4.乗船準備(港内出入り口に集合)
5.乗船

DTS本社(2階)が入居するビル。因みに、稚内市サハリン事務所はここの裏隣りのビルに入居。
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DTSホルムスク支店(2階)が入居する建物。
住所:ホルムスク市カテルナヤ通1 
TEL:7-(42433)-2-00-79 FAX:6-69-83
E-mail:kholmsk@daltrans.ru
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港湾通行許可局窓口(フェリーターミナル1階)と、港内出入り口(カテルナヤ通の突き当り)
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必見!サハリンの樺太時代の建物探訪 第8弾(旧樺太製糖豊原工場)

写真は、1936(昭和11)年に建設された三角屋根が特徴的な旧樺太製糖豊原工場。
現在もチョコレート菓子等を生産するサハリン唯一の菓子工場として稼働している。
驚くことに、瓜二つの工場が北海道士別市に実在(日甜士別製糖所)しているとの事(2013年12月1日、北海道新聞朝刊)。
道新の記事によると、この二つの工場が瓜二つなのは、元々両工場とも旧明治製糖(現大日本明治製糖)の工場で、設計者も同一人物であったことがその理由らしい。
建設から約80年。宗谷海峡を挟み、日ロ両国にある双子の工場。双方、末永く変わらない姿で有り続けていてもらいたいものです。
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