ネベリスクにある「ワッカナイ通り」

ロシア連邦サハリン州には「ワッカナイ」と名の付いた地名2ヶ所有るのをご存じですか?
その一つが、コルサコフ市に有る「ワッカナイ公園」。
そして、もう一つが、ネベリスクにある「ワッカナイ通り」。
そもそも稚内市とネベリスク市との関係は今から四十数年前に遡ります。
1972年、ネベリスク市からソビエト社会主義共和国連邦樹立50周年を記念する式典に招待を受け、その式典に友好使節団を派遣したことがキッカケ。
そして、1987年両市の友好の証しとしてネベリスク市内にワッカナイ通りが誕生し、その2年後には通りの一角に友好都市記念碑が建てられました。
来年は稚内とネベリスクの友好都市締結45周年。
今後も日ロ友好の先駆けとして末永く友好的な関係を続けて行きたいものです。
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サハリン・ネベリスクの夏祭り

8月12日、今年で7回目となるネベリスク市サマーフェスティバルに、数千人のネベリスク市民が訪れ短い北国の夏の夜を楽しんだ。
夜9時から始まった開幕式に引き続き、この日のメインイベントとなる野焼きの点火式が取り行われた。
そもそも、野焼きとは縄文時代の土器を焼く方法で、地面に穴を掘り熱が逃げないように窪地を造り土器を並べ、その上に枯草被せ薪を組んで自然に任せて土器を焼く方法。
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ネベリスクでの野焼きの始まりは、1983年に発生した大韓航空機事故で息子夫婦を亡くした宮崎県在住の陶芸家の女性がその鎮魂のために始めたのがきっかけ。
今では、サハリン各地を始め、モスクワ、ハバロフスク等からも出品参加がある一大イベントに成長。

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低気圧の接近に伴う強風の中、招待者、市民の代表により点火式が行われた。

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仮設ステージでは各種ステージパフォーマンスが。

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ステージの周りには深夜遅くまで絶える事のない市民の輪が。

サハリンの名峰チェイホフ山(旧鈴谷岳)登山

先週の土曜日(8/6)、念願叶って日ロの有志20名程によるチェイホフ山登山に挑戦。
距離11Km 程を往復8時間あまりの登山。
初心者にとっては少々ハードな行程でしたが、一人の脱落者もなく感動の初登頂に成功。
チェイホフ山は標高1,048mの山で、樺太時代には鈴谷岳と呼ばれていた南樺太の最高峰。
樺太時代には、豊原の学校の児童・生徒が体力向上、精神鍛錬のために登った身近な山。
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登山口からの登り始めは奥深い森林の中を登る。
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傾斜30度はある急こう配が1時間以上続く。
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登山道周辺の植物
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登り始めて2時間半。前方に山頂が見えてくる。
一方、遙か眼下にはユジノサハリンスクの市街地の他、ツナイチャ湖、オホーツク海が見える。
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山頂には樺太時代の防空監視施設の一部が今なお風雪に耐え建っている。
外壁には「昭和二十年七月二十日」と刻まれた文字跡が微かに読み取れる。
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posted by ブログ担当 at 10:20Comment(0)その他