思い出をもう一つ

〔親切な心を感じたティモスコエのまち〕
連載みたいになりますが、ノグリキ旅行の次の日2月20日(日)には、ティモスコエというまちに行きました。このまちは、ノグリキの南、約100キロメートルのところにあり、サハリンのかつての州都アレクサンドロフ・サハリンスキーから車で東へ30分ほどの内陸です。
この日も、晴天ながら冷えた空気で、最低気温がマイナス39度近くになったと記憶しています。午前中は、特にお願いして市の郷土資料館や芸術学校が入居する建物の中を見学しました。午後は、民家の伝統的ロシアサウナ”バニャ”を体験することができました。さらに、このまちの17歳の女学生と会い、しばし歓談しましたが、日本という国の「東京」は知っているものの、北海道や稚内という土地は、全く知らないことがわかりました。
写真は、市の郷土資料館、芸術学校が入居する建物です。市役所や文化センターに隣接しています。郷土資料館の館長が、日本人の血を引く小柄な女性の方だったのは驚きでしたが、展示物はしっかり整理され、体系づけられて多彩な内容でした。
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動植物の化石や標本、北方民族、旧ソ連などの資料が展示されており、日本との交流の資料もあり、博物学的にとても興味をそそる展示内容と思います。
写真は、財団法人 北海道北方博物館との交流で、稚内へ丸木舟で交流した資料の展示です。
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この写真は、サハリンが、帝政ロシアの”監獄”の地に指定された時代に「金の手」と呼ばれた女性義賊の服役写真です。彼女は、今もロシアで人気があり、郵便切手に彼女の図案化が検討されたとのことです。
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この写真は、写りがよくないのですが、それもそのはず、バニャの熱い湯気が漂っているからです。知り合いのツテを頼り、市中心部から少し北の民家が所有する本格的なロシアサウナを体験することができました。3年前につくったという広い室内の温度はとても熱く、これまで体験した中で一番強烈な体験でした。しかし、滴る汗のおかげで、体重が調節されたと思います。
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これは、単純な風景に見えますが、雪に印した窪みは、私を含め二人が、バニャから飛び出し極寒の雪原を転げまわった証拠写真です。雪中秘話のようで、掲載するのはどうかなと思いましたが、これは、うそではありません。生まれて初めての体験です。でも、この冒険は、ほんの少時間だけでした。すぐに、足の裏が突き刺すような寒さで感覚が狂うほど痛くなり、急いで戻らなければなりません。このあと、今では、体の皮が少し強くなったように感じます。
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