展示品の多くは、サハリンが樺太と呼ばれていた日本統治時代、日本の一般家庭で使われていた品々です。
この展覧会の開催に当たっては、ネベリスク市内に居住する考古学愛好家シュカベニョフ・ブラジスラフさんが、所有するコレクションをお借りしたそうです。
統治する国が代わり、多くの日本時代のものが姿を消してしまった中、日本の文化に興味を持ち、その保存活動に力を入れて下さるロシア人の存在は、とても嬉しく感じます。
今年は、稚内市とネベリスク市との友好都市締結40周年に当たります。
友好都市提携の調印が行われた1972年(昭和47年)は、ロシアがソ連と呼ばれていた社会主義国の時代。
ソ連邦樹立50周年記念の式典にネベリスク市から招待を受け、稚内市長を団長とする4名の使節団がサハリンを訪問し調印したそうです。
当時は東西冷戦時代。今のように、ある程度の制約はあるものの、自由に往来ができる時代が来るとは、誰も考えてはいなかったでしょう。
今後も両市の友好関係が末永く続くことを願うばかりです。
シュカベニョフ・ブラジスラフさんの発掘の様子
展示品の数々
明治・大正・昭和、歴代天皇陛下の掛け軸と浴衣
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