サハリン縦断ツーリングのための、道路情報(2013.7現在)第2弾

今回はポロナイスクからティモフスコエまでの道路状況の報告です。

ポロナイスクを通過し間も無く、ここが初ダートの始まり。
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ポロナイスク以北近郊も徐々に、舗装化が進んでいるようだ。
ダートと舗装路が、スミルニィフ(旧気屯)まで交互に続く。
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スミルニィフを後にしばらく進むと、『樺太・千島戦没者慰霊碑』の看板が。
スミルニィフから北緯50度線までは終戦直後も戦闘が続いた大激戦地。多くの人命が失われた地だ。
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旧国境線の町、ロシノ(旧半田沢)。かつての激戦を物語るトーチカに、未だに残る弾痕。
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北緯50度線の対日戦勝記念碑。そこから林の中に100m程入った所にある旧国境の標石の台座。
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旧ソ連側の旧国境の町オノール。すでに、メーター読みでの走行距離は、400㎞ を超える。
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大きな砕石が敷き詰められたダード。グレイダーを掛けているものの、激しい振動が手・腕に伝わる。
パンク、ボルトの緩み、そして荷物の落下に注意が必要だ。
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ティモフスコエ近郊、ダートと舗装が交互に続く。
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初日、ティモフスコエに宿泊。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン縦断ツーリングのための、道路情報(2013.7現在)第1弾

7月中旬、3年ぶりにサハリン縦断ツーリングに挑戦。4泊5日の旅に出た。
今回の旅の目的は、既にご紹介しているように、サハリン縦断ツーリングを目指すライダーのための、GS、カフェ、ホテル、そして、肝心の道路状況の取材。
それでは、サハリン縦断ツーリングの全貌を4回に分けお伝えします。

ユジノサハリンスクを出発して30分。オハまでの道のり(832km)を示す標識。
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宮澤賢治の不朽の名作『銀河鉄道の夜』のモチーフになったとされる白鳥湖(レビラジェリ湖)。
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真っすぐな道と北海道の風景と見間違うばかりの大自然。ロシア国旗が無ければ、正に北海道そのもの。
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ヴズモーリエ(旧白浦)へ到着して間も無く、一つ目の橋を渡って右折、海岸へ向かう。皇紀2600年記念と刻まれた鳥居が今も残る。
駅前には、ヴズモーリエ名物「カニを売る露店」が並ぶ。
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イリンスキー(旧久春内)への分岐点。2百数年前、間宮林蔵が樺太探検をした際、アイヌ人に船を担がせ横断した、東西にサハリンで最も狭い区間(約30㎞)。オハへはマカロフ(旧知取)方面を直進。
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マカロフへ到着。ストレスのない快適な道は、まだまだ北へ続く。
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ポロナイスク(旧敷香)まで12km。そして、最北の街オハまで578kmの地点。ハマナスを始めとする野生の草花が咲き乱れる。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
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サハリン縦断ツーリングのための、ホテル情報(2013.7現在)第3弾!

第1弾、第2弾に続き、第3弾の報告です。
【オハ】
☆ホテル インペリヤ(帝国)
オハで、断然一押しのホテル。愛車は防犯カメラが設置された敷地内に駐輪。セキュリティはバッチリ。
疲れた体を癒すサウナ、チョッとしたお土産を買える売店もある。
S:2,500ルーブル、DS:4,800ルーブル(2名でも宿泊可)、TP:4,500ルーブル(1,500ルーブル/人)、VIP:6,200ルーブル。
予約料なし。朝食付き。
サウナ600ルーブル(月~木)、1,200ルーブル(金~日)。DS・VIP宿泊者はサウナ無料。
駐車所無料。
ADD:オハ市カムサモリスカヤ通12 TEL・FAX:42437-21-1-55
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☆ホテル サテリット
元々はサハリン航空クルーの宿泊所で、オハの老舗ホテル。アパートの一角をそのままホテルにした造り。
そのため、W・TP等は、繁忙期にはワンフロアを丸ごと借りなければ、ルームシェアすることになりそうだ。また、内装は小綺麗だが、如何にも古めかしくソ連時代を彷彿させる造りだ。但し、それぞれの寝室は個室になっている。
S:2,300~3,200ルーブル、W:1,700ルーブル、TP:850ルーブル~1,150ルーブル。
予約料25%(交渉で無料の場合も)。朝食付き。
W・TPは、ワンフロア毎にトイレ・バス共有。
駐輪場所は、ホテルから数百メートル離れたガレージ(別料金)。不便さは否めない。
ADD:オハ市ソヴィエトスカヤ24 TEL・FAX:42437-23-5-00
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☆ホテル ニェフトヤニク(石油掘削人)
元々はオハで働く石油ガスプロジェクトに従事する技術者の宿泊所。現在は一般客にも開放。
客室は全室ツインタイプたが1名での宿泊も可能。嬉しいことに1名の宿泊の場合でも、2名分の料金を払わなくてもよい。また、繁忙期でも相部屋にすることはないとのこと。
内装、調度品等、何らストレスを感じることはない。建物内は全面禁煙。喫煙場所は野外に。WIFIも完備。
T:1,700ルーブル(2名宿泊:2,700ルーブル)、DT:2,950ルーブル(同:4,130ルーブル)VIP:3,500ルーブル(同:4,500ルーブル)。
予約料なし。食事なし。
駐車場は歩いて3分ほどの所にガレージ付きの駐車場有り。
ADD: オハ市レーニナ通40-1 TEL・FAX:42437-44-9-51
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
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サハリン縦断ツーリングのための、ホテル情報(2013.7現在)第2弾!

第1弾に続き、第2弾の報告です。

【テモフスクコエ】
☆ホテル ポストヤリィ ドゥヴィル(旅籠)
日本で云う民宿の様な宿。多くの日本人ライダーが宿泊していると聞く。
シングル、ツイン、トリプルとも全て1,300ルーブル/人。
予約料なし。トイレ・バスは共同。食事は提供しないが、台所は自由に使えて無料。
駐輪場はホテル前。1泊200ルーブル。
ADD:テモフスクコエ居住区レチナヤ通24-1 TEL:42447-21-1-55 FAX:42-6-90
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☆ホテル ベルサイユ
街の中心、市役所前のショッピングセンターに入居している。部屋の中も綺麗で、疲れた身体を休めるには申し分なさそうだ。
S-1,500ルーブル、DS-4,000ルーブル、T-2,800ルーブル、VS-4,500ルーブル。エキストラベッド500ルーブル/台。
予約料なし。食事は1階にあるカフェ・スマークで(朝8時~夜7時)。
バイクは歩いて10分程離れた駐車場へ(ホテルで要確認の事)。

ADD; テモフスクコエ居住区レチナヤ通24-1 TEL・FAX:42447-42-0-56
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【ノグリキ】
☆ホテル ノグリキ
中心市街地にある公園の隣り。基礎高でブロック煉瓦風の建物。
ここのホテルも言える事だが、一昔前の状況を思うと想像しがたい程、部屋の内装は綺麗だ。
S-3,000ルーブル、DS-4,000ルーブル、VS-4,500ルーブル 、DT4,600ルーブル(2,300/人、相部屋の場合も有り)。
予約料25%。朝食250ルーブル(別料金)。
駐輪場はホテル裏、1日100ルーブル
ADD:ノグリキ市ソヴィエツカヤ6  TEL:42444-96-5-37 FAX:96-8-65
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
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サハリン縦断ツーリングのための、ホテル情報(2013.7現在)第1弾!

朝9時、稚内港から国際定期フェリーを利用してサハリンへ。コルサコフへの到着は現地時刻で16時30分(日本時間14時30分)。
入国手続き、バイクの輸入手続き等の時間を入れると、優に18時を過ぎてしまう。
そのため、その日の宿泊は1時間ほどバイクに跨りユジノサハリンスクか、そのままコルサコフへ投宿し、翌日早朝、北を目指して出発するのが一般的だ。
往復で約2000㎞にもなるサハリン縦断ツーリング。疲れた身体を休めるホテルのサービスと、愛車の保管場所が気になるところ。
そんなライダーのために! ポロナイスク以北のホテルの現況についてお伝えします。
なお、記載されている部屋区分、日本からの電話の掛け方は次の通り
シングル:S デラックスシングル:DS VIPシングル:VS ツイン:T デラックスツイン:DT ダブル:W トリプル:TP
010(国際電話)-7(ロシア国番号)-○○○○○(地区番号)-××-×-××(電話番号)

【ポロナイスク(旧敷香)】
☆ホテル セベル(北)
昨年、秋から始まった改修工事(一部継続中)。近代的なホテルに大きく変貌。ドアには電子ロックも装備。
S-3,000ルーブル、DS-4,000ルーブル、T-4,400ルーブル、VS-8,000ルーブル。
ただし、宿泊予約には予約料として、宿泊料の20%が加算されるソ連時代から続く古い料金体系が、未だに残っている。
朝食は宿泊料に含まれるが、月曜から金曜に限る。
バイクの保管は、ホテル向かいの通りを挟み200m程行った所に、管理人が常駐するガレージ付きの駐車場がある。バイクはガレージの片隅(150ルーブル/日?)に。
ADD:ポロナイスク市モロジョージナヤ通3 TEL: 42431-50-4-95 FAX: 50-8-48
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【スミルニフ(旧気屯)】
☆ゲストルーム イズブーシカ(農家の家)
カフェ&マガジン情報でもお伝えしたイズブーシカ。
ワンルームだけだがゲストルームが有り、3名までの宿泊が可能(1名でも宿泊可、出来れば要予約)。
1泊1,500ルーブル。
ただし、連泊不可。予約料なし。
食事はカフェで別料金(夜9時まで延長も可)。
バイクの保管は店舗裏のスペース、3台までOK(無料)。
宿泊者が居たため、ルーム内、写真撮れず。
ADD:スミルニフ居住区ツェントラリナヤ通10 TEL・FAX:42452-41-5-40
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☆ホテル スェンナイ
カフェ イズブーシカの南隣りにある。小ざっぱりとした安宿。寝るだけなら、これで充分。
S-1,500ルーブル、T-2,000ルーブル(繁忙期、場合によっては相部屋も)。
予約料なし。
食事なし、食事はイズブーシカへ。
駐輪場はホテル前(無料:監視カメラ有り)
ADD:スミルニフ居住区ツェントラリナヤ通12 TEL:7-924-187-49-71(携帯のみ)
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☆ホテル ゴロドク(街の小屋)
電話での取材。現地未確認。
S-1,600ルーブル、T-3,000ルーブル(1人での宿泊1,600ルーブル)、4名宿泊可能な大部屋4,000ルーブル(同1,000ルーブル)。
予約料10%。
素泊まりのみ対応、食事なし。
バイクはホテル前に置けるがセキュリティの保証なし。
ADD:スミルニフ居住区レニーナ通39 TEL・FAX:42452-41-1-21

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
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サハリン縦断ツーリングのための、カフェ&マガジン情報(2013.7現在) 第2弾!

第1弾に続き、カフェ&マガジン情報第2弾です。
今回は、北緯50度線を越え、サハリン北部の町で立ち寄ったカフェとマガジンをご紹介します。
なお、第1弾と同様、地名の後に記載されている距離数は、ユジノサハリンスクからの距離。

【テモフスクコエ】497㎞
市街地手前(南側)のGSで右折(市街地を通らない。直進、市街地へ)し、駅前をやり過ごして進むと、左手にあるカフェ『マラズコ(プチ極寒)』。
オープンして1ヶ月との事。早朝だったため食事できず。
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市街中心地、市役所前のショッピングセンター1階のカフェ『スマーク(美味しい)』。
オープン前ため、食事、取材とも出来ず。
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【ノグリキ】626㎞
市街地中心部、メインストリートを横目に更に直進、トゥイミ川に突き当たる。
その左角にあるウズベキスタン料理の店。
野外テントで食事したため、不覚にも店名を覚えていない・・・。
ウズベキスタンスタイルの野外小上がりでシャウルマ(150ルーブル)を食す。
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【ヴァル】696㎞
ロードサイトに左右にそれぞれ1ヶ所(?)あるマガジン。
北に向かって右手にある一見マガジンとは思えない、クリーム色の建物。
絶品のピロシキを売る。オハまでの携帯食に持って来いだ。
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【オハ】860㎞
最近オープンしたという、中華料理の店『ザラトーイ ドラゴン(金の龍)』
本当のところ、味は今一分らなかった、と云うのが本音。
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この情報は、知り合いのロシア人からの情報に基づいて検証したものです。
ノグリキ、オハ、そして取材しなかったマカロフ等にも、安くて美味しいカフェが,まだまだ有ったとは思いますが、日程の都合上、お伝えすることが出来ませんでした。またの機会に乞うご期待!

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
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サハリン縦断ツーリングのための、カフェ&マガジン情報(2013.7現在) 第1弾!

南北に、約1000㎞と細長い島、サハリン。
その距離は、東京・稚内間(直線で1,097㎞)に匹敵する。
そして、その縦断往復には、最低でも5泊6日(実質、走行は4日間)は必要となるだろう。
バイクに給油が必要なように、ライダーにだって食事と云う補給は必要。
今回は、サハリン縦断を目指すそんなライダーのために、カフェ&マガジン(お店)情報をお伝えします。
なお、地名の後に記載されている距離数は、ユジノサハリンスクからの距離。

【ヴズモーリエ(旧白浦)】110㎞
駅前に、ヴズモーリエ名物のカニとお茶を販売する露店が並ぶ。その向かいにはマガジン有り。
また、露店から向かって左並びに20mほど離れた所に、旨いと評判のパン屋がある。ツーリングの携帯食にお勧めだ。
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【バストーチニィ(旧元泊)】171km
長距離トラックドライバーも絶賛する、安くて美味い『カフェ』と云う名のカフェ。
特に、ガローハビィスープ(豆スープ)が美味かった。
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【ポロナイスク(旧敷香)】289㎞
市街地中心部、市役所前広場の一角に有るカフェ『ソーニェチニィー(太陽)』(昨年10月撮影)
夜はバーに早変わり。味はそれなりのロシア料理を基調とした店。
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【スミリヌイフ(旧気屯)】364㎞
オハに向かって、街の北側左手にあるカフェ『イズブーシカ(農家の家)』、安くて旨いと評判。
ゲストルームも数部屋あって、宿泊も可能。
食事は安上がりに、いつもの如くブリンチキ(ロシア風クレープ)とガローハビィスープ。
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もう1件のカフェ『ドカ・ピザ』(2010年8月撮影)。北に向かって街の中央左手(GS隣り)。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
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超簡単!サハリンツーリングのための渡航手続き

多くのライダーが目指す北の大地、北海道。
そして、その誰もが最終目的地として目指す、日本最北端の地『宗谷岬』。
この地を訪れた全てのライダーは、最果ての地を訪れた達成感とその情緒に浸るに違いない。
でも、ちょっと待って!
宗谷岬に立つと、目の前に広がる宗谷海峡の43㎞先には、サハリンの島影が・・・。
サハリンまで、稚内から国際定期フェリーを使って5時間30分(コルサコフまで159㎞)足らず。
そこには、北海道の雄大さを卓越した自然豊かなフィールドと伴に、日本から最も近いヨーロッパが存在することを、どれだけの日本人が知っているのでしょうか。
少々の出費(?)と少々の暇が有れば、愛車でのツーリングが日本から可能な地サハリン。
宗谷岬を訪れた者ならば、是非一度はサハリンツーリングに挑戦してみては如何だろうか。

さて、サハリンへのツーリングには、概ね次の手続きが必要になります。
【事前準備】
①パスポート(これがなければ、他の書類を取得できません。有効期間3ヶ月必要)
②登録証書(当該車両ナンバーを管轄する陸運局で取得)
③国際運転免許証(最寄りの警察署や運転免許センターで取得)
④ビザ(ロシア大使館及び領事館で取得。ただし、ロシア側からの招待状がなければ取得できません。そのため、旅行代理店を通じ観光ビザを取得するのが一般的)
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⑤国際ナンバープレート(小松自動車工業へ製作依頼。ただし、あった方が良いと思いますが、サハリンでは無くても良い。日本のナンバープレートでもOK。現にサハリンでは、大排気量以外のバイクはナンバー無しで走行している)
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⑥宿泊予約(ホテルは旅行代理店を通じて予約するのが一般的。野宿等は安全上、お勧めできません)
⑦乗船予約と一時輸出関係書類の提出(稚内コルサコフ日ロ定期フェリーを運航しているハートランドフェリー宛)
・パスポート、ビザ、登録証書、国際運転免許証、自動車検査証(400CC以上)の写し
・行程表(ハートランドフェリーから取得)
・携帯車両データ記載表(ハートランドフェリーから取得。エンジン番号、シャーシ番号、馬力、車重、現在の走行距離等を記載)
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【バイクの一時輸出】
ここからの手続きは、プロに任せた方が絶対に無難(携帯車両テータ記載表の項目に、通関手続き依頼に関する質問有り)
⑧自動車一時輸出入申告書提出(税関宛:日本通運稚内支店が代行)
ここからは、ロシアでの通関手続きです。
⑨通関申告書提出、ロシア国民自動車義務保険加入等(ロシア税関宛て:KOWAフェリーが代行)
代行を依頼すると、帰国の際の⑧⑨も併せて行ってくれます。
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知っておきたい!サハリンツーリングのための給油手順

当然ですが、サハリンでは99%日本語が通じません。また、英語も通じないことが多いサハリン。
サハリンをバイクでツーリングする方の不安が少しでも軽減する様、今日は日本と異なるサハリンの給油手順をお伝えします。
稚内コルサコフ日露定期フェリーを利用して、サハリンコルサコフ港へ。これがサハリンツーリングのプロローグ。
そして、一路、州都ユジノサハリンスクへ向かう道すがら最初に目に飛び込むGS。
黄色い看板のロシア最大手、ガスプロム系の「ロスネフチ」。
サハリン各地にあり、価格の安さ、油種の豊富さと信頼性とも、サハリン(ロシア)屈指のGSグループ。
出来ることなら、このGSで給油したいものです。
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さて、サハリンのGSの殆どが、セルフサービス方式を採用していて、販売油種は日本のハイオク、レギュラーの2種類ではなく、オクタン価別に販売されて種類も豊富。
種類は98(ハイオク)、95・92(レギュラー)、80・76(ローオク ?)、軽油。
ですが、品質は98でも、明らかに日本のガソリンに比べ、良くないような感じ。
そのため、出来るだけオクタン価の高いものを給油(92以上)した方が無難です。
間違っても、80・76を給油してはいけません。最悪、エンジンを破壊してしまう事も想定されます。

それでは、昨年10月、スミルヌイフ(旧気屯:北緯50度近く)にあるGSでの給油の様子を例に本題に入ります。
①GSを見つけたら、先ずは給油したいオクタン価の給油機の前に車(バイク)を止める(ここまでは、日本と同じ)。
ここのGSではガソリンは92のみを販売(市街の北外れに95を販売するロスネフチのGS有り)
価格は今年に入りサハリン全土で2ルーブル~3ルーブルほど値上がりしている(7/11現在、92オクタン価で32.5ルーブル/L)。
②事務所へ行き、オクタン価と購入数量を告げ、料金を前払い。
日本で云う、満タン入れは基本的に出来ません。満タンにしたい場合は多めに数量を申告し、給油後に精算。
③給油(GSによっては、給油機にあるリセットレバーを操作し、メーターを手動でゼロに戻さなければ、給油できない場合も有り)
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【サハリンでの給油のためのプチロシア語講座】
98番を10L下さい。(ダイチェ パジャールスタ ジェビノースタ ヴァシモーイ ジェーシャチ リットル)
98番(ジェビノースタ ヴァシモーイ)
95番(ジェビノースタ ピィヤトーイ)
92番(ジェビノースタ フタローイ)
下さい(ダイチェ パジャールスタ)
ガソリン(ベンヂィーン)
※俄かロシア語は通じないことが多々ありますので、その場合は数字を記載したメモを渡すのが一番。

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
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サハリンツーリングのためのサハリンGS情報(2013/07現在) 第3弾!

昨年の第1弾、第2弾に引き続き、GS情報第3弾!
第2弾では、北緯50度線近くのスミルヌイフ(旧気屯)のGSまでお知らせいたしましたが、第3弾では50度線を越え、サハリン最北端の街オハまでのGS情報をお伝えします。

【テモフスクコエ】
街の入り口(南側)に、ロシア最大手ガスプロム系のGSロスネフチ(写真上)がある。92オクタン価を販売。
ロスネフチのGSを分岐点として右折(直進すると市街地)し、駅を右手に通過して暫らく進むと左手にもう1件のGS(写真下)。92オクタン価を販売。
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【オハ(写真上)】【ノグリキ(写真下)】
双方とも、街の入り口(南側)に、ガスプロム系のGSロスネフチが。嬉しいことに双方とも、95オクタン価を販売。
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『プチ サハリンツーリング情報』
以前に比べ、明らかに道路改良が進捗(ノグリキ・オハ間)し、サハリン縦断は初心者でも何ら問題なし。
一方で、上級者には頗る物足りないルートとなった感さえある。
ノグリキ・オハ間(234km)にはGS無し。そのため、その間は無給油で走行することになる。
常に燃費とガソリン残量に注意を払うことが肝要。また、不測の事態も念頭に、予備タンクの携帯を検討すべき。
これで、サハリン縦断ツーリングのためのGS情報は完結!

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サハリンツーリングのためのサハリンGS情報(2012/10現在) 第2弾!

第1弾に引き続き、GS情報第2弾です。
ホルムスクから北にある西海岸の町々のGS情報を中心に、旧国境付近のGS情報も併せてお伝えします。

【イリンスキー(旧久春内)】
トマリ(旧泊居)、クラスノゴルスク(旧珍内)、アルセンチェフカ(旧真縫)への道が交差する分岐点に1ヶ所。
92オクタン価を販売。
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【ウグレゴルスク(旧恵須取)】
ユジノサハリンスクを除き、サハリンの地方都市の中では最大の5ヶ所。
但し、全てのGSで92オクタン価のみを販売する。
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【シャフチョルスク(旧塔路)】
市内に3ヶ所あるが、1軒(写真上)は品切れ(?)でオクタン価80のみを販売。
間違っても、オクタン価80は給油しないように心がけたい。
また、もう1軒(写真下)は小型バイクの給油を拒否している。
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【スミルヌイフ(旧気屯)】
市内に1ヶ所(写真上)、北側の街外れに1ヶ所(写真下)。
街外れにあるGSではオクタン価95を販売。旧国境を越え、北へ向かう者にとって心強いこと、この上なし。
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『プチ サハリンツーリング情報』
2012年10月22日現在、一部の工事区間はあるものの、コルサコフ(旧大泊)からポロナイスク(旧敷香)まで全区間舗装化。
ロードバイクでも無理な走行をしない限り、北緯50度線(旧国境)までのツーリングは可能だ。

北サハリン(北緯50度以北)ではテモフクコエ、ノグリキ、オハの3都市でGS確認済み。その他の都市では未確認。2013年に確認予定。乞うご期待。

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サハリン発 プチツーリング情報(№4)

【ユジノサハリンスク(旧豊原)~ネベリスク(旧本斗)~ゴロナザボーツク(旧内幌)~シュブニノ(旧南名好)~ネベリスク(旧本斗)~ホルムスク(旧真岡)~ユジノサハリンスク(旧豊原)320Km】

R492を一路ネベリスクへ。
ユジノサハリンスクから20Km程でネベリスク方面への分岐点。ここを左折(直進するとホルムスク)。
しばらく進むと工事区間となり、サハリンでおなじみのダートが出現。
毎年少しずつだが、舗装区間は延長されているようだ。
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ネベリスク近郊まで峠越えのフラットダートが40km程続く。
ネベリスクの手前数キロ、道路脇には週末を家庭菜園等して過ごすダーチャ群が数多く立ち並ぶ。
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ネベリスクのバザールには、衣料品のほか、ダーチャで採れた野菜を売る露店が立ち並ぶ。
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かつて、良質の石炭を産出した旧内幌炭鉱。
現在もソ連からロシアへと引き継がれ、産出する石炭の多くを中国等へ輸出する。
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ゴロナザボーツクからシュブニノへ。
シュブニノの海岸で日光浴する(?)牛たちに遭遇。
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シュブニノから更に南下、クズネツォワ岬(旧宗仁岬)を目指す。ここから、通過車両も無い、道無き道が続く。
数日前に降った大雨の影響で、膝上まである水たまりが幾重にも連なる。
その先、スタックする車を発見。単独ツーリングによる不測の事態が頭を過ぎる。やむを得ずUターン。
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水平線上にはモネロン島(旧海馬島)が、手が届きそうな近さに浮かんでいる。
ネベリスク市内を通過し踏切の先を左折、ホルムスクへ向かう。
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間宮海峡には冬季間の流氷を避け保管されているサハリン石油ガスプロジェクト掘削プラントが見える。
美味しいパンを焼くことで、サハリン島内でも超有名な、プラウダ村のマガジン「ギアダ」。一度ご賞味あれ。
ホルムスクに到着して間もなく、コンクリートパネルを敷きつめた舗装路が出現。バイクにとって走りにくいこと、この上無い。
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今でも堅牢な姿を残す、旧王子製紙真岡工場の遺構。
大陸の港町ワニノと結ぶフェリーターミナル。いつの日か、この地からユーラシア大陸を横断してみいたいものだ。
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ホルムスクからユジノサハリンスクへ向かう道。ソビエトスカヤ通(ホルムスクのメインストリート)の南の外れを、踏切側へ右折(直進するとトマリ方面)。
ユジノサハリンスクへは、ホルムスク峠(旧熊笹峠)を越えることになる。
1945年8月15日の終戦を過ぎてもなお、この付近一帯では日本軍とソ連軍との間で激しい戦闘が繰り広げられた。峠付近の脇道の先には、ソ連の対日戦勝記念碑が誇らしげに建っている。
ユジノサハリンスクへ向かう途中にある中国風建物のカフェ「バンブーチキ」。
ユジノサハリンスクまで残すところ、後数十キロ。お疲れ様でした。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン発 プチツーリング情報(№3)

【ユジノサハリンスク(旧豊原)~アニワ(旧留多加)~タラナイ(旧多蘭内)~キリロボ(旧雨龍浜)往復160㎞】

ユジノサハリンスク駅の南側で、鉄道と交差するサハリンスカヤ通を抜け、一路ホルムスク方面へ。
踏切を過ぎて間もなく、自由市場前を通過し、10km程で隣村トルツコエへ。
ユジノサハリンスクを出発して20㎞程でアニワヘの分岐。だが、構わずホルムスク方面へ向かう。
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2km程進んだ所に、アニワへの二つ目の分岐点。ここを左折。
アニワで発見した3つ目のGS。95オクタン価を置く。
右手に赤レンガ造りのマガジン『ユリヤ』が見えてくる。その先のY路地を右折(左折するとアニワ市内)する。
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夏、海水浴客でごった返す浜辺も、人影も疎ら。唯一、北寄貝狙いのにわか漁師が目につく。
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タラナイに到着。サハリンの他の河川に違わず、ここタラナイ川でもシャケの遡上に合わせ、多数の釣り人が出現。
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キリロボに到着するも、増水した河川のため行き止まり。
やむを得ず、ここでUターン。お疲れ様でした。
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サハリンツーリングに事前に準備しておきたい最低限のものは次の通り。
パスポート、国際運転免許証、登録証書(バイク)、国際ナンバープレート。
後は、査証(ビザ)を始め、旅行代理店等を通じ、取得または手続き可能。

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン発 プチツーリング情報(№2)

【ユジノサハリンスク(旧豊原)~レスノエ(旧落帆)~オホーツクコエ(旧富内)~スバボディノエ(旧愛郎)往復180km】 

ユジノサハリンスク市街をコルサコフ方面へ進んで間もなく、交通検問所が! 制限速度40km必ず厳守のこと!
検問所から数百メートル先。レスノエ、オホーツクコエへの分岐点。
オホーツコエへ、快適な舗装路が続く。
オホーツクコエへの道を左に外れ、レスノエへちょっと寄り道。
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レスノエまで6km程のダートが続く。
レスノエ集落の外れにある、白瀬矗(しらせ・のぶ)中尉が率いた南極探検(1910年)に参加したアイヌ民族、山辺安之助(やまべ・やすのすけ)と花守信吉(はなもり・しんきち)を称える『白瀬南極探検隊慰霊碑』。
日本人も数多く訪れるホテル『アクア・マリン』。平日1泊1,100ルーブル(約2,750円)、祝祭日土日1,500ルーブル(約3,750円)とサハリンにあっては、かなりリーズナブルな価格だ。
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レスノエの海岸には、シャケ釣りを楽しむ多くの釣り人。すく横にはシャケが遡上する河川があり、写真手前には腰にピストルを下げる監視員と監視犬ジャーマン・シェパードが。
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高台からオホーツクコエの集落を望む。
レスノエ同様、シャケ狙いの数多くの釣り人が糸を垂れる。
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オホーツクコエの野外バザールには衣類品の外、タラバ、花咲、毛ガニを売る露店が所狭しと立ち並ぶ。
写真手前に写る毛ガニが何と!1尾100ルーブル(約250円)。
98オクタン価のガソリンを置くガスプロム系のGSロスネフチ。
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スバボディノエへの手前数キロの地点で右に曲がり、マリコボへ向かうも立ち入り禁止(写真上)。
スバボディノエでは目の前に水産関連プラントらしき施設が立ちはだかり、ここから先には進めない。
右(内陸)にオジョルスキーに続くと思われる道はあるものの、幾重にも道が分岐していて不慣れなものには危険との事。日も暮れてきたため、ここで断念Uターン。お疲れ様でした。
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サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html

サハリン発 プチツーリング情報(№1)

サハリンツーリングを志す者が真っ先に思い浮かべるコースは『サハリン縦断』だろう。
しかし、サハリンは南北に約900Km と細長い島のため、その往復に多くの日数を要することになる。
そのため、費用もさることながら日本で忙しく働く者にとって、休暇の取得が一番の頭痛の種である。
そんなライダーに、ユジノサハリンスクを拠点とした手軽な「日帰りツーリングコース」をご紹介します。

【ユジノサハリンスク(旧豊原)~コルサコフ(旧大泊)~オジョルスキー(旧長浜)~ノビコボ(旧弥満)往復240km】
ユジノサハリンスクからコルサコフまで舗装された快適な道が続く。
無給油となるコルサコフ~ノビコボ間(往復約160㎞ )での不測の事態に備え、燃料はコルサコフで満タンにしておきたい。
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コルサコフ市街を抜けオジョルスキーへ向かう。
海岸線に出て間もなく、目の前に世界最大級のLNG石油プラントが出現する。
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海岸線に沿って快適なダートが続く。(写真撮影復路)
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コルサコフから20数km程 来た道路脇には、近くの住民が飲料水にする湧水がある。
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海岸線のダートは、まだまだ続く。
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コルサコフから40km程でオジョルスキー村へ到着。(写真撮影復路)
オジョルスキー村は天然養殖ホタテ貝で有名な宗谷管内猿払村と友好関係にある。
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周りに何もない豪快なダートは、まだまだ続く。
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ブッセ湖畔の集落、ベレゴボィ。
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干潟が続く野鳥の楽園、汽水湖ブッセ。
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ノビコボへ向かう途中、少し寄り道。もう一つのブッセ湖畔の集落、ムラビィヨボへ。
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目的地ノビコボに到着。お疲れ様でした。
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当日は天気が悪く、帰りには雨が降り出す空模様。
暗い写真ばかりでサハリンの素晴らしさをお伝えできませんでしたが、今後もサハリンツーリングの魅力をお伝えしていきたいと思います。乞う期待!
『おまけ情報』
2012/8/11現在、マカロフ~ポロナイスク間の十数キロを除き、コルサコフ~ポロナイスク間は全舗装。オフロード車以外でも、ポロナイスクまでならツーリングは可能だ。

サハリンツーリングに関する問い合わせは、
稚内コルサコフ国際定期フェリーを運行するハートランドフェリー稚内支店(TEL0162-23-3780)へ。
http://www.heartlandferry.jp/sakhalin/index.html